MTGOX事件に見るビットコインの脆弱性

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MTGOX事件とは、東京に拠点を構える「株式会社MTGOX(マウントゴックス)」のビットコイン取引所から、何者かのハッキング(不正アクセス)により、数年に渡り、合計約850,000ビットコイン(顧客分:約750,000ビットコインと自社保有分:約100,000ビットコイン)が盗まれた(消失した)事件のことです。

明るみに出たのは、2014年3月7〜10日。

関係者の横領説など、ことの真相は様々ですが、実際に総額850,000ものビットコインがMTGOXの取引所からなくなりました。

ビットコインはレートの動きが激しい為、消失額の計算は為替により上下しますが、おおよそ以下の通りとなります。


●消失額:850,000BTC(ビットコイン)


【2014年3月1日の価値】

●消失額:約490億円

・1BTC=約567USD
・1USD=約102JPY
・1BTC=約57,834JPY
・約850,000BTC × 約57,834JPY
=約49,158,900,000JPY


【2016年11月1日の価値】

●消失額:約640億円

・1BTC=約725USD
・1USD=約104JPY
・1BTC=約75,400JPY
・約850,000BTC × 約75,400JPY
=約64,090,000,000JPY


もともと同社は、2009年に「トレーディングカード(マジック・ザ・ギャザリング)の交換所」として設立されました。

因みに社名の由来は「Magic The Gathering Online eXchange(マジック・ザ・ギャザリング・オンライン・エクスチェンジ)」を略したもので「MTGOX」となりました。

そこから2010年に「ビットコインの交換所」に事業を転換し、一時は世界最大級の取引量を誇る(2013年4月に世界のビットコイン取引量の70%を占める)ビットコイン交換所にもなっていました。

2015年9月にMTGOXの破産管財人は、顧客ら約2万5,000人が届け出た債権の総額が「約2兆7,000億円」になったという発表もありました。

この事件を機に、日本ではビットコインに対する様々な見解がなされ、現在に至っています。

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とある日本の取引所のCEOは「ご自身の資産(ビットコイン)はどうされてますか?」の質問に対して、「ネットには繋がっていない環境に分けて置いている」と答えたそうです。

またその理由が、「自社は一度もハッキング被害にあったことはないが、主要な取引所(自社も含めて)はハッカーからの攻撃を日々受けていおり、他社ではハッキングされてしまったところも多い」と言っていました。

便利さだけでなく、セキュリティが安心できる取引所を選ぶ必要があります。