10億ドルの融資を受けた電気自動車メーカースタートアップ「WM Motors」

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白い車がライトをつけている画像

2016年8月にほとんど名前も知られていない、また製品すら完成していない自動車メーカーが、10億ドルの融資を受けたことで話題になりました。

その注目のスタートアップ企業は「WM Motors」。

フリーマン・シェン氏によって作られた中国の自動車会社です。

シェン氏は中国・上海市出身。ボルグワーナー、フィアット、ボルボといった欧米・ヨーッロッパ企業の中国支部にてシニア・エグゼクティブとして在籍し、その後もボルボ・カーズを買収した中国企業のジーリーグループにて副会長・会長・委員会委員として在籍。

その後にパテオグループの共同創立者兼CEOを務めた中国自動車業界では名の知れた人物。

WM Motorsはシェン氏によって2015年に創設されたスタートアップ企業です。

Fortuneの記事によると、同社は中国東部に工場を製造し、2018年までに最初の電気自動車モデルをリリースする予定。

実際の販売については今のところ未定。

同社の名前の由来はドイツ語でWelt Meister(ヴェルトマイスター)=World Championから来ており、また同社に在籍しているのは中国の自動車業界で豊富な経験を持つ著名な人物を集めていることから、自信が垣間見えます。

シェン氏はインタビューの中で「私たちはテスラモーターズのような他のスタートアップ企業とは違う深い経験があります。」と自身の自動車業界での22年の経験について前置きした上で、「少数派のためにおもちゃのような高級車を作るつもりはなく、大衆向け市場をターゲットにしています」と答えました。

中国市場は大規模であるため、参入を狙っているスタートアップは数多く存在します。

電気自動車スタートアップであるテスラモーターズも中国市場への参入を計画していますが、中国政府が外国企業の参入を難しくするため、法的規制の面で苦戦しているようです(しかし、テスラモーターズは2019年までに中国に工場を建設することを計画中)。

テスラモーターズのライバルと言われているのがNext EVという中国のスタートアップ。

中国政府は石油エネルギーへの依存と近年の中国における大気汚染を問題視しており、石油をエネルギーとしない自動車の普及推進を計画しています。

具体的には、2015年時点で33万台の保有数である次世代エネルギー車を2025年までに300万台にするという計画です。

政府は代替エネルギー自動車メーカーのスタートアップと協力し、問題解決に動き出しています。

実際に南京市政府は中国の電気自動車メーカースタートアップであるNext EVとパートナーシップを締結し4億6,500万ドルの工場を建設する予定です。

中国において電気自動車開発は今後も隆盛を極めていくことは容易に想像でき、WM Motorsの注目度はさらに増していくことでしょう。

参考URL:
http://wmmotorsusa.com/us
https://www.techinasia.com/car-startup-heard-raised-1-billion-series
https://cn.linkedin.com/in/freeman-shen-3868271a
http://fortune.com/2016/08/18/wm-motor-startups-electric-cars/
http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-08-16/volvo-veteran-led-china-electric-car-maker-wm-raises-1-billion
https://electrek.co/2016/05/05/nextev-electric-vehicle-factory-china/