煙突のない火力発電所でクリーンなエネルギーを提供「NET POWER」

342
遠くから撮影した火力発電所

「NET POWER」は2010年に設立されたアメリカ、ノースカロライナ州の会社(非上場企業)です。

公式HP:https://netpower.com/

新しい、代替エネルギーに引けを取らないような火力発電の会社で、2012年の時点で合計5億400万USドルの投資を受けました。

下から撮影した火力発電所

「NET POWER」には排出ガスがなく、ローコストで済む火力発電なので、火力発電におなじみの大きな煙突がありません。

「高圧力」「循環が早い」「酸素燃焼」「超臨界二酸化炭素の活用」などが特徴の「Allam Cycle」と呼ばれる新しい熱力学サイクルを「NET POWER」は開発しました。

従来型の火力発電では30~40%の発電ロスがあるといわれている中で、この「Allam Cycle」にはそれがありません。

具体的にはコンバイン型循環ガスタービン(CCGT)では、ガスタービン内で自然ガスや炭素からの生成ガスを着火させ、爆発させてタービンを回します。

そしてその二次熱で水を沸騰させ別のタービンを回すという仕組みです。

オキシガスタービンというものを採用していて、通常の空気を使用せず、純粋な酸素を使っています。

通常の空気を使ってしまうと汚染物質であるNOx系の化学物質を排出してしまうのですが、純粋な酸素のみを使用することでそれを防いでいます。

そしてそれを「エアーセパレーションユニット(ASU)」というものを採用していることで可能にしています。

作りがシンプルで、大きさも小さくできるので、少ない予算で発電所を建設できるのも魅力の一つです。

これは高圧力の仕組みと蒸気駆動タービンを排除したおかげでもあります。



Webもリッチデザインなシングルページの今流行りのスタイルでプレゼンテーション形式なホームページは好感が持てます。

軌道に乗っている証とも言えます。

「NET POWER」は東芝と協力してプロジェクトを進めていて、50MW級の電力発電に成功した点も企業の盤石さが伺えます。

これは2016年の後半から2017年にかけて実用化の目処が立っています。



参照:
http://www.bloomberg.com/research/stocks/private/snapshot.asp?privcapId=208444566