ランドバンキングで1,000億円儲けた男

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ランドバンキングは北米(アメリカ・カナダ)などで有名なビジネスですが、途上国でも成功した事例があります。

バングラデシュ人民共和国
Bashundhara Gloup
http://www.bashundharagroup.com/
代表 Ahmed Akbar Sobhan氏

バングラデシュでの成功を収めたBashundhara Gloupの手法とは

バングラデシュのコングロマリット企業、Bashundhara Gloup(ボシュンドラグループ)の創設者です。
弊社も、ボシュンドラグループの土地に投資をする中で、彼にお会いしたことがありますが、富豪のオーラを感じる方です。

ボシュンドラグループが経営するショッピングモール等には、彼の銅像が建てられたりしています。まさにバングラデシュを代表する起業家です。

1980年頃、バングラデシュは貧困国を代表するような国でした。そんな国で、いち早く土地の開発ビジネスを手がけて、バングラデシュを代表する不動産会社・コングロマリットを一代で築き上げました。

元銀行マンのAhmed Akbar Sobhanは、慢性的な洪水と人口増加が顕著なバングラデシュで、「沼地の不動産を安く大量に仕入れて、インフラを整えて小口で販売する」という、まさにランドバンキングの手法をいち早く取り入れました。

北米等で行われるランドバンキングは、小口の投資家が資金を出し合って、本部が開発を行いますが、ボシュンドラグループは、分筆して小分けにした土地を、インフラの完成をまたずして売り、資金を一気に回収しながら土地を広げて行きました。

購入者は、まだインフラが無い状態の分譲地を購入するわけですが、何年かのうちにボシュンドラグループがインフラを整えて、分譲地として仕上げていきます。その過程で、大きなキャピタルゲインが得られます。

また、バングラデシュ人は所得が低いため、土地を一括で買うことが難しいのです。そこで、分割払いのスキームを取り、購入者は土地代金を分割してインフラ完成までに全額を支払うように設計、そこでもまたボシュンドラグループは大きな利益を得る事が出来ます。

そして今現在、ボシュンドラグループが管理する分譲地は、ダッカの一等地で、地平線が見えるほど広大な敷地となりました。

■ボシュンドラグループの、都心部の管理地(ボシュンドラレジデンシャルエリア)
画面上で見えている範囲がほぼ全部ボシュンドラの1プロジェクトの敷地

途上国でも一等地は日本と変わらない土地価格

バングラデシュというと貧困のイメージがあり、土地も二束三文だろうと皆様は思われるでしょう。しかし、全くそんな事はありません。今や、世界中どこの途上国でも一等地は日本と変わらない土地価格になっています。

大雑把に坪単価でいうと、中心部で1坪数万円〜200万円、数キロ中心部から離れた場所で坪1万円〜ぐらいのイメージでしょうか。

開発がどの程度まで進んでいるかで土地価格は大きく異なりますが、実際に高い値段で取引されており、その土地の収益力から考えても、全くおかしくはないのです。
(ビルを建設してショップを経営、不動産賃貸業を行う、など最終的な収益還元法から考えてもまだまだ安い土地価格です)

途上国でいち早くランドバンキングに目をつけた先見の明

昨年は、ISISのテロなどで、日本人が殺害されるという悲劇がありましたが、そのような状況もあってむしろ割安なのがバングラデシュの土地です。

そんなバングラデシュ、ダッカの土地を大量に保有し売却する中で、Ahmed Akbar Sobhan氏の個人資産は軽く500億円、実際には1000億円〜2000億円はあるとも言われています。

森ビルや西武開発などもランドバンキングの成功事例と言われる事がありますが、純粋なランドバンキング的事業で一番利益を上げたのは、世界でもAhmed Akbar Sobhan氏ではないかと思われます。

途上国でいち早くランドバンキングに目をつけ実践し、バングラデシュの成長、ダッカの人口増加に伴い莫大な利益を上げた先見の明は物凄いものがあります。

バングラデシュのランドバンキングについては、定期的に情報発信していきたいと思います。