スマホを腕時計にして持ち歩く時代?「Moxi」

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スマートウォッチを操作するスーツ姿の男性の画像

Apple社からApple Watchが発売された時、世界中で話題となりました。

シンプルかつ美しいデザイン、また腕時計のサイズで一通りのスマートフォンの役割を果たすApple Watch。ひと昔前のSF映画で見ていたような一コマが現実の世界で実現されたのです。

しかし、Apple Watchは爆発的には普及しませんでした。

理由は、前提がiPhoneありきだからです。

Apple Watch単体で持つとなると、スマホの代替として使うには不完全燃焼感は否めません。

また単に腕時計で使用するにしても、バッテリーが1日持たないという点で同じことが言えます。

あくまでも腕時計本来の使い方にプラスして電話やナビ、ニュースの確認の前段階として用いられているというのが実情のようです。

Apple Watchでアラームやアプリのお知らせ機能として情報を受け取り、後でiPhoneにてさらに確認する、という2段階の確認作業が必要になり、多忙で自分のスケジュールを忘れがちな人以外にはあまり実用的ではないのでは、という感触も否めません。

しかし、スマホそのものを腕に装着できるとなればどうでしょう?

Apple Watchのように2段階で内容の確認をする必要もありませんし、腕時計として用いることもできる。でも、どうやって?

この問題を解決しようとしているのが中国のスタートアップ企業、Moxiです。同社が行っていることは「曲げられるスマホの開発」。価格も目玉が飛び出るほど高いわけではなく、5000元(約765ドル)程度。

今年同社は中国向けに10万台を売り出しました。

スマホを折り曲げると液晶画面は果たして大丈夫なのだろうか?とお思いの方も多いでしょう。

液晶画面にはグラフェン技術が用いられています。

グラフェンの名前の由来はグラファイト(黒鉛または石墨と呼ばれる)から来ており、六角形の炭素原子から成ります。

グラファイトの原子一層分の厚さのものをグラフェンと呼びます。

グラフェンは平面ではダイアモンドより強度があり、また引っ張りに強いという特徴を持ちます。

さらに電気伝達度・伝達速度が高いことから様々な分野での汎用性があり、スマートフォンディスプレイへの応用もその一つです。

Moxiが発表しているスマホでは、腕に装着したままスマートフォンの操作が可能。

もしこのスマホが現在市場に出回っている一般的なスマホが搭載している機能があるならば、Apple Watchより優れたものであると言えます。

なぜなら腕時計と携帯を別々に持ち歩かなくてもこれ一台で済むからです。

Moxiのスマホは中国国内のみで販売されているようで、どのような機能があるのかは謎に包まれています。

国外への新製品の販売は需要調査を行うとのことで、まだ未定ですが、市場に出回れば面白い反応が発見できそうです。

参考URL:
http://www.techtimes.com/articles/161111/20160526/china-startup-moxi-to-launch-worlds-first-bendable-smartphone-this-year.htm#sthash.7b9LtsFv.dpuf
https://www.bloomberg.com/news/articles/2016-05-23/bendable-smartphones-are-coming
https://ja.wikipedia.org/wiki/グラフェン