コンテナで野菜を育てる「Agricool」

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農業で緑色のコンテナの画像

2015年に発足したフランスのスタートアップAgricoolが、フランスの投資会社Daphniから430万ドルの投資を受けました。

このAgricoolという会社はどのような事業を行っているのでしょうか?

■コンテナさえあれば、植物を育てられる
Agricool設立者のゴンザック・グリュとギヨーム・フルディニエは共に農家の息子。

高校卒業をきっかけに田舎から都会へ引越した際、子供の頃から慣れ親しんでいた新鮮で美味しい野菜やフルーツがないことに気づきました。

味が薄く、殺虫剤が使われているものばかりでした。

この理由について、「ほとんどの野菜やフルーツが外国産で、食卓に届く前に平均して1,500kmの距離を輸送されるため、輸送過程も考慮され食べ頃より早く収穫されてしまう」ためであると述べています。

なぜそのような遠いところから野菜やフルーツを運ばなければいけないのでしょうか?

理由は土地の少なさでした。「フランスでは、1秒ごとに25平米の農地が失われており、もし新鮮で美味しいフルーツや野菜を食べたいのなら街の中で土地を見つける方法を模索する必要がある」と述べています。

人が多く集まる都会では広大な農地を持つことは難しくなっています。

そこで2人が考えたアイデアが、コンテナの中で野菜やフルーツを育てること。

コンテナでは植物の光合成に必要なライトやCO2、灌漑設備が整っています。

コンテナで育てることで得られるメリットは、同じサイズの農地で育てた時と比較して120%の収穫が可能であること、殺虫剤を使用していないこと、水の消費を90%抑えられること、そして電力は再生可能エネルギーを用いていることです。

もしコンテナをスタッキングできるようになれば、少ない面積でも収穫は倍にすることが可能になりますが、今のところそのようなニュースは出ていないようです。

今はまだ実験段階で、当面の目標はイチゴの収穫を91トンにすることを掲げています。

将来、様々な種類の新鮮で美味しい野菜やフルーツが近場で手に入り、それが普及していけば、輸送の必要もほとんどなくなり、輸送にかかるコストや排気ガスの問題もなくなるのではないでしょうか。

参考URL:
http://www.agricool.co
https://techcrunch.com/2016/11/22/agricool-harvests-43-million-to-grow-fruits-and-vegetables-in-containers/