エネルギー量を視覚化し募金を募る「Gridmates」

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スーツ姿の男性が募金中

今やなくてはならないエネルギーである太陽光発電システム。

日本でも太陽光パネルを設置している家庭や企業は増加しています。

従来の太陽光エネルギーは太陽光によって蓄電→家庭や企業で電力を使用、また売電という図式が一般的でしたが、近年は様々な形のスタートアップ企業が太陽光エネルギー事業に参入し、従来の方式に収まらない新しいサービスを生み出しています。

今回は太陽光エネルギーに関する注目のスタートアップ企業をご紹介します。

太陽光発電と太陽


「Gridmates」の特徴とは

「Gridmates」はアメリカ合衆国テキサス州・オースティンに所在し、2014年にスタートした企業です。

この会社の変わった特徴は、電力そのものを生み出すのではなく、インターネットを通して人々に募金を募るプラットフォームを持っている点です。

経済的危機により電力を使えない世界中の人・またはプロジェクトに募金をすることで、電力を使えるようにするという狙いです。

設立者であるコーティタス氏は、自身の出身国であるギリシャのとある番組で放映していた、経済的危機のために電気が使えない家庭のルポを観て、「何とか助けることはできないだろうか?」と思い、試行錯誤の末現在の会社のアイデアを思いついたそうです。

タブレット端末で女性が募金


電力料金を募金で募る

募金の仕組みは非常にシンプルで、1ドルから募金をすることが可能です。

個人/企業/団体を問わず参加することができます。

募金することで参加者が得られるメリットは、税金控除など様々です。

募金はクレジット・デビットカードまたはPayPalから支払うことが可能で、低所得と認められた個人/プロジェクトに割り当てられます。

もしアメリカ在住で家に太陽光パネルを設置しているのであれば、それによってどれだけの電力を得て、その電力がどれだけの電力量に相当する料金かを試算することも可能です。

プラットフォーム戦略とインターネット


目に見えない電力をわかりやすく視覚化

同社が最初に成功させたのは、Mobile Loaves & Fishesと共同で行ったオースティンにあるホームレス・ヴィレッジの電力供給を賄うプロジェクトでした。

目標の電力量と、それに相当する電力料金を視覚化することによって、どれだけの募金が集まっているのか確認することができます。

現在も目標金額の達成に向けてプロジェクトは進行中です。

このプラットフォームの優れている点は、目に見えない電力を「わかりやすく視覚化」し、「どれだけの料金に相当するか」を明示している点です。

電力そのものを送電することはできませんが、すでに使われている電気量に相当する電気料金に対して募金をするという方式です。

また、募金方法も手軽で簡単なところが高く評価できます。

このアイデアを応用すれば、電力だけではなく、貧困地域での食料や水などのライフラインについても同様の方法で利用できそうです。

同社の課題はどのように収益を上げていくかという点で、今後の動向に期待が高まります。


参考URL

・Gridmates: 公式ホームページ
http://www.gridmates.com

・Triple Pundit: Peer-to-Peer Energy Sharing to Reduce Energy Poverty
http://www.triplepundit.com/2015/04/peer-peer-energy-sharing-reduce-energy-poverty/

・Forbes: The 5 Solar IT Startups You Should Know
http://www.forbes.com/sites/uciliawang/2015/05/15/the-5-solar-it-startups-you-should-know-about/2/#1b675a382f8b