イーロン・マスクが不動産にも革命をもたらす

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ジョブズをも超える天才事業家として世間を賑わせている、イーロン・マスク。

PayPalの前進であるX.comを創業し金融革命を、スペースXを起業し宇宙開発の革命を、テスラ・モーターズにより自動車に革命をもたらしました。
また、最近ではソーラーシティを買収し、再生エネルギーの分野でも革命を起こそうとしています。

再生エネルギーは、日本では太陽光投資をきっかけに不動産と密接な関係をもたらし、不動産価格にも影響を与えはじめています。

ランドバンキングは、5年10年先の不動産を占う投資と言っても過言ではありませんので、この再生エネルギーの革命が実現した場合に、将来の不動産価値がどのようになっていくのか真剣に考える必要があると思います。

効率化が進む再生エネルギーコスト

再生エネルギー、特に太陽光に関しては、この数年で極端にコストダウンの傾向が見られます。

日本では原子力発電の代替エネルギーとして注目された中、国による電力買取制度がスタートし、また一括減価償却による節税商品としても人気を博し、沢山の業者が参入、多くの投資家が太陽光パネルを設置しました。

世界でも同じように太陽光の需要が急増し、結果として太陽光パネルの価格は暴落し、また日本においても売電(買い取り)価格がどんどん下がり、倒産する太陽光販売会社も急増し、減価償却による減税措置も年々条件が下がり、「太陽光投資は終わった」というイメージがついてまわりました。

しかし、太陽光のコストが大幅に下がり、蓄電池の効率も年々上がっていることから、ようやく現実的なエネルギー利用ができるタイミングへとなってきました。

ソーラーシティが実現する未来とは

イーロン・マスクが買収をしたソーラーシティは、イーロン・マスクの従兄弟であるリンドン・ライヴとピーター・ライヴが、2006年に立ち上げた会社です。

しかし、日本よりも進んでいるアメリカでは、2011年にはすでに太陽光の将来性が疑問視され、多くの投資家が資金を引き上げ、一時は倒産も危ぶまれる会社でした。

今このタイミングで、ソーラーシティを買収する事により、テスラモーターズに対するインフラを手にしたのは、流石イーロン・マスクと言えると思います。
太陽光企業は、日本であっても現在多くの企業が将来性を疑問視され、株式市場でもかなりの低評価を受けています。

しかし、本来的には太陽光パネルの価格が下がりエネルギー効率が上がり、テスラ・モーターズを筆頭にした電気自動車の需要急増が確実な今となっては、一番投資すべき対象なのかもしれません。

イーロン・マスクは4年も前から、構想を公にしています。

ソーラーシティ革命後の不動産は

再生エネルギーの効率が極端に上がり、「シンギュラリティ」を迎える瞬間は来ると考えられます。

設置費用を上回るエネルギーを取り出せて、蓄電できるようになった時、自動車は、不動産はどうなるでしょうか。

・各家庭に太陽光パネルが安く設置される
・価値がないと思われていた土地に太陽光パネルが敷き詰められる

すなわち移動コストが極端に下がっていきます。わざわざ都心の狭く高い土地を、不動産を死守する必要がなくなります。

より効率的に土地の広い所へ移動できるようになり、また郊外の二束三文と思われていた土地が、パネルを設置する程に収益を生む装置に切り替わります。

現時点でも、太陽光パネルを設置するのは住宅や商業用地として利用出来ない安い土地ですが、更に強烈にエネルギーが取り出せるようになるわけです。

膨大なエネルギーを安く生み出せる場合、我々の経済活動はどうなるでしょうか?
恐らく、全ての経済活動がより活発になります。

・安いコストで不動産開発ができる
・安いコストでヒト・モノ・カネを動かせる
・安いコストで「モノ」を大量生産できる

これにより相対的に、一次産業への投資が加速していく事も考えられます。

AI等の進化により、何かを生産するコストも極端に下がっていき、医学も進化し、人間の寿命は更に伸び、途上国を中心に人口爆発は加速します。

しかし農業や漁業など、自然の力に大部分を左右される資源については、中々無尽蔵には生み出す事が出来ません。

ただでさえ資源不足が危ぶまれる将来では、エネルギーコストの低下も、資源不足を生み出す要因となるでしょう。

「スマートアグリ」とよばれる農業のIT化も進化を続けている最中ですが、恐らくまかないきれないほどの需要爆発になると考えられます。

再生できないものが相対的に価値を生む

全てを統合すると、都心の不動産価値は高く推移するものの、ある瞬間から一気に状況が変わり、郊外が見直され、その先は農地の高騰を生むかもしれません。

生産できるものの価値は、この100年で極端に下がりましたが、今後100年の方がその変化を上回る可能性が高いと考えられます。

人の命と同等に、生産出来ない、二つとない、新しく取得出来ない、そのような不動産が今後価値を持っていくでしょう。

単純な、駅が近いから、都心だから、収益利回りが高いからという事ではなく、もっと根源的な価値を、不動産においても考える時代が来ていると思います。

30年前にスマートフォンやインターネットを、誰しもが使っている未来を想像てきた方が少ないように、30年後の未来を想像するのは難しいものです。
その中で、イーロン・マスクのように明らかに、誰よりも先を見ている、予測している人物の考え方を学ぶ事で、不動産投資の考え方も新しく良いものになるかもしれません。